こんにちは!おりをりおです!
今回は、うつ病で休職に至る前の「環境」について深く掘り下げていきます。
私の闘病記録は休職日以降からしか残っていなかったのですが、心身のバランスが崩れた原因を知ることは、予防のためにも非常に大切だと感じています。
休職前はどんな環境で心身が疲弊していったのか、振り返っていきます。

ちなみに次回は「症状」について書いていくよ!
症状編はこちら!
お仕事編:医療従事者としての日々と見えないプレッシャー
私の職業は作業療法士というリハビリの仕事で、高齢者施設で働いていました。
コロナ禍が変えた職場環境と重圧
当時は新型コロナウイルスが流行し、職場は緊迫状態。
施設内ではまだ感染者は出ていなかったものの、感染予防対策が徹底されていました。
リハビリの前後に必ずアルコール消毒、マスクの常時着用、体調不良時はリハビリ中断と隔離の徹底。
「絶対にウイルスを施設に持ち込んではいけない」という強いプレッシャーがあり、利用者さんにウイルスを移してしまう恐怖で胃が痛くなる毎日でした。

自分のせいで利用者さんを死なせてしまったら…と思うと
胃が痛くなるような日々でした
また、コロナ禍はスキルアップの機会も奪いました。
これまで度々参加していた勉強会は軒並み中止、大学図書館も閉鎖され、新しい知識や手技を学ぶ場が極端に減ってしまったのです。
自分のスキルや知識に不安を抱えたまま仕事を続けることは、さらなる精神的な負担となりました。
もう一つの仕事と尽きない焦り
実は、私には別の仕事もありました。
施設の経営者に気に入られたことから、週1で裏方のような仕事もしていたのです。
詳しくは書けませんが、ミスを絶対にしてはいけないというプレッシャーと12時間という長時間勤務で疲れが溜まっていました。
また、本来の作業療法士の仕事が週4しかできないために、同級生に後れを取ってしまうという焦りもありました。
この仕事は知識だけでなく手技もとても大切で、色んな人に触れば触るほど上達していくようなもの。
ただでさえコロナで勉強する機会が減っているのに、自分の手技のレベルが落ちてしまうのではないかと、精神的に追い詰められていきました。
避けられない「お局様」からの理不尽な圧力
そしてこれはあるあるなお話かと思いますが…お局様に目をつけられていました。
入社当時からずっと(笑)
どうしてお局様というのは若い女性陣をいじめるのかね…なかなかのパワハラでした。
カンファレンス(会議)の度にこちらの意見をひたすら否定しまくったり、機嫌が悪いときに話しかけるだけで当たられたり、書類を出すと屁理屈を並べられて再提出させられたり…

これは理不尽すぎるから言ってくるわ!
と、ずっと先輩方は味方してくれていましたが…それで折れるような人にはお局様は務まらないですからね(笑)
私がただいじめられるくらいならまだいいのですが、お局様の暴走で利用者さんに不利益が出ることもしばしばあったので…
昔の出来事がフラッシュバックしている状態で抵抗しなければいけない、というのがひたすら苦しかったですね…
プライベート編
医療従事者としての責任から、プライベートも制限が多くありました。
コロナの第一波の間は、彼氏(今の夫)にも会えずストレスが溜まりました。
落ち着いてからは感染対策を徹底しながらこそこそ会う日々。
外出も最低限に控えていました。
世の中が「もうそろそろ外に出てもいいよね?」という風潮になってきても、医療福祉の場ではまだまだ徹底した感染対策を続けていました。
周囲の友人も医療従事者が多く、遊びに行くことはなくなり、SNSでの交流が中心になりました。
誰にも会えない、自由がない。そんな状況の中で、私の中に強い孤独感が生まれていったのをはっきりと覚えています。
休職編:ある日、仕事でのトラブルがきっかけに
精神的な不調が既に現れ始めていた頃、仕事中に利用者さんとのトラブルが発生し、「この人にリハビリしてほしくない」と言われてしまいました。
この出来事が、私の心を完全に折ってしまったように感じます。
この日を境にさらに症状が酷くなり、体も動かなくなっていきました。
精神科では「全般性不安障害」と診断され、睡眠薬と抗うつ剤を処方されました。
夫と同居してから「頑張ろう」と思えるようになったものの、正社員として週5で8時間勤務ができなくなり短時間勤務に切り替えてもらいました。
そして「うつ病」と診断が変わり、そのまま休職の指示が出ました。いわゆるドクターストップですね。
振り返ってみて:環境が心に与える影響の大きさ
今回このブログを書くために休職前の状況をまとめていましたが、客観的に見てもちゃんとしんどそうですね(笑)
未だに「うつ病になったのは甘えじゃないか」と思っていた部分があったので、なんか書いてて安心しました(うつ病あるある)
でも、こうして自分の経験を言語化してみると、過酷な環境と見えないプレッシャーがいかに心身を疲弊させるかを再認識し、少し安心することができました。
改めて振り返ると、私のうつ病発症には、コロナ禍という特殊な状況と、職場の人間関係、そして積み重なった過度な責任感が、環境要因として非常に大きく影響していたと感じます。
「コロナうつ」という言葉が流行ったように、精神疾患において環境の影響は無視できません。
次回は休職前の「症状」について書いていきますので、また読んでいただけたら嬉しいです!
おりをりおでしたー!
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