
うつ病だけど、障害年金って受け取れるの?

働いていても(パートでも)受給できるって本当?

デメリットが多いって聞くから不安で……
もしあなたが今、そんな疑問や不安を抱えているなら、この記事がきっと役に立つはずです。
私自身、うつ病で休職中に金銭面での不安が絶えず、障害年金の申請を何度も考えました。
しかし、夫からの反対や「手続きの難しさ」に怯え、なかなか一歩を踏み出せずにいた一人です。

結果として、私は働きながら(パート勤務)「障害厚生年金3級」の受給が決定しました。
この記事では、精神疾患の当事者であり、リハビリのプロである作業療法士(OT)の私が、実際に受給してわかった「デメリットの嘘と本当」や、「書類作成でつまずかないための秘訣」を包み隠さず公開します。
私が障害年金への「反対」と「罪悪感」を乗り越えた理由

以前から制度は知っていましたが、私が申請を迷っていたのには2つの理由がありました。
① 家族(夫)からの反対と「寡婦年金」の誤解
夫からは「障害年金をもらうと、将来私が死んだ後に君がもらうはずの『寡婦年金(かふねんきん)』が受け取れなくなる」と反対されていました。
確かに、障害年金の受給権があると、将来的にどちらか一方しか選べないなどの調整が入るケースはあります。
しかし、「今、病気で働けず生活が苦しい」という現在のリスクと、「何十年も先の遠い将来のリスク」を天秤にかけた時、今の回復を優先することが家族にとっても最善だと話し合い、納得してもらいました。
② 社会への「申し訳なさ」という壁
「働けるようになったのに、国からお金をもらっていいのかな」という罪悪感もありました。
でも、病気で苦しんでいる時に必要な支援を受けることは、私たちの正当な権利です。
元気になって社会に恩返しをすればいい。そう自分に言い聞かせ、申請を決意しました。
正当な権利です。そう自分に言い聞かせ、一歩踏み出すことにしました。
2. 【最重要】これだけは知っておきたい障害年金の基礎知識

今回は、「NPO法人障害年金支援ネットワーク」のサイトを参考に解説します。
障害年金には「1級・2級・3級」がありますが、精神疾患(うつ病)で申請する際に絶対に外せないポイントが2つあります。
ポイント①:初診日にどの年金に入っていたか?

私は以前正社員として働いていた時期に初診日があったため、3級がある「障害厚生年金」で申請できました。
ポイント②:「働いている=不支給」ではない
「パートで働いているから無理だ」と諦める必要はありません。
仕事の内容、職場で受けている配慮(休憩の多さや業務の軽減など)を適切に書類で伝えれば、受給の可能性は十分にあります。

現に私もパートをしながら受給できました。
3. 【図解】私が経験した「申請の道のり」と3つの壁

障害年金の申請は、思っていた以上にハードでした。
私が特につまずいたポイントを図解とともに振り返ります。

このように、一本道ではなくいくつか「壁」がありました。
特に大変だったのは、初診日の証明と、書類集め、そして年金事務所とのやり取りです。
第1の壁:転院による「初診日の特定」
私は引越しで転院していたため、最初の病院に連絡して「受診状況等証明書」を取り寄せました。
しかし、提出後に年金事務所から「初診日はB病院になる」と指摘され、全てやり直しに……。

(※A病院の書類内容は無駄になりましたが、そこから「Bが初診」と特定できたので、審査上は必要なプロセスだったのかもしれません…が、当時は心が折れました)
複数の医療機関を受診している場合や、転院経験がある場合は、初診日の特定が最も重要なポイントになります。
必ず事前に年金事務所や専門家と相談して、初診日を特定してください。
第2の壁:主治医への「診断書」依頼
診断書は受給の合否を左右する最も重要な書類です。
診察室ではつい「大丈夫です」と元気に見せがちですが、それでは正確な診断書は書いてもらえません。
私はOTの視点を活かし、日常生活で「できないこと」をまとめたメモを主治医に渡しました。

医師からも「このように書きますね」と確認ので、安心して依頼できました。
この画像を保存して、受診前にご自身の状況を当てはめてみてくださいね。
第3の壁:年金事務所への通いと待ち時間
手続きには何度も年金事務所へ足を運ぶ必要があります。
体力が「90代レベル」になっているうつ病患者にとって、あの待ち時間と書類の山は想像以上の重労働です。
診断書以外にも、様々な書類を集める必要がありました。
障害年金申請に必要となる主な書類

書類集めは本当に大変だった…
しんどい方は社労士などにおまかせするのも1つの方法です!
4. 結局、障害年金をもらう「デメリット」って何?

申請を迷う一番の原因は、「ネットで囁かれる様々なデメリットの噂」ではないでしょうか?
「将来損をするんじゃないか」「会社にバレたらどうしよう……」と不安でいっぱいになりますよね。
そこで、障害年金に関するよくある「誤解」と、実際に受給してみて分かった「真実」を、分かりやすいQ&A形式でまとめました。
まずは画像を見てみてください。

いかがでしょうか? 画像でまとめた通り、「人生が終わるような致命的なデメリット」は、実はほとんどありません。
画像だけでは伝えきれなかった、特に重要な2点について少しだけ補足しますね。
① 老後の年金が減るって本当?
もし国民年金の保険料を「免除」してもらった場合、将来もらえる「老齢基礎年金」の額が少し減るのは事実です。
しかし、冷静に考えてみてください。
「何十年も先の将来の数万円」よりも、「今、病気で働けず困っている生活」を守ることの方が、圧倒的に重要ではないでしょうか?
私はそう判断して、迷わず申請しました。今の生活が破綻してしまっては、将来も何もないからです。
② 障害年金は一生もらえるの?
これも大きな誤解ですが、うつ病などの精神疾患の場合、多くは「1年〜5年ごとの更新制(有期認定)」となります。(手足の切断などの永久認定とは異なります)
病状が回復して元気に働けるようになれば、支給が止まることもあります。
「一度もらえば一生安泰」という制度ではない点だけ、心に留めておいてくださいね。
5. 障害年金(うつ病での申請)を検討しているあなたへ:私のメッセージ

私の実体験を踏まえ、うつ病で障害年金の申請を考えているあなたにいくつか伝えたいことがあります。
主治医との密な連携がカギ!
前述の通り、診断書にあなたのリアルな状況が正確に反映されることが最も重要です。
診察の際には、具体的に何に困っているのか、どんな援助が必要なのかを詳細に伝えてください。
メモを渡したり、信頼できるご家族に同席してもらったりするのも有効です。
転院経験がある場合は要注意!
複数の医療機関を受診していたり、私のように転院経験があったりする場合、初診日の特定や証明が非常に複雑になる可能性があります。
この点については、自己判断せず、必ず早めに年金事務所や専門家(社会保険労務士)に相談し、指示を仰ぐようにしてください。
年金事務所通いがつらいなら、専門家を頼る勇気を!
書類集めや年金事務所との往復は、体力的にも精神的にも大きな負担です。私自身、正直「大変だ」と感じました。
病気を抱えながら無理をする必要はありません。もし負担が大きいと感じたら、社会保険労務士などの専門家への依頼を検討するのも賢明な選択です。
「社会の足枷」だと感じないで!
公的な支援を受けることに対して、私のように「申し訳ない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、病気で苦しんでいるときに必要な支援を受けることは、私たちに与えられた正当な権利です。
もし、経済的な不安や体調が不安定で就労が難しい状況であれば、どうか一人で抱え込まずこの制度の利用を検討してください。
まとめ:一人で抱え込まず、プロを頼る勇気を
障害年金は、うつ病で苦しむあなたが生活の基盤を立て直し、治療に専念するための大切な制度です。
申請手続きは大変なことも多いですが、決して一人で抱え込まず、主治医や社労士と連携しながら進めていくことが重要です。
この情報が、あなたが安心して社会生活を送るための一歩となることを心から願っています。
精神疾患の方が利用できる経済的支援制度を5つまとめた記事もありますので、参考にしてみてくださいね!
その他に精神疾患を抱える方が利用できる制度もまとめています。







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