
せっかく休職させてもらったのに、申し訳なくて休まらない

みんな忙しいのに、私だけ寝ていていいのかな…
うつ病で休職に入ると、誰もがぶつかる壁があります。それが「罪悪感」です。
こんにちは、作業療法士でうつ病当事者のおりをりおです。
休職中の私は、毎日「ごめんなさい」と心の中で謝り続けていました。
でも、うつ病から回復してきた今の私なら分かります。
その罪悪感は、あなたの性格のせいではなく、うつ病が見せている「認知のゆがみ(脳のエラー)」です。
この記事では、休職初期の私のリアルな日記を振り返りながら、「なぜ私たちは自分を責めてしまうのか」、そして「どうすればその苦しみから抜け出せるのか」についてお話しします。

前回は手作業について書いています。
【体験談】「申し訳なさ」で押しつぶされそうだった日記
まずは、休職して6日目の私の日記を見てください。
職場のみんなは「待ってるよ」と言ってくれたのに、私は勝手に自分を追い詰めていました。
午後は新しいゲームをはじめて疲れたのか、何も見たくない、何も聞きたくないモードに…
そして鬱々とし始め、吐き出す用のアカウントにネガティブツイートが流れ出しますふと、こうして休んでいる間に自分の臨床感覚というか、たった4年だけど積み上げたものってなくなってしまうんだろうかと
せっかく手や体で覚えた色んなことは消えてしまうんじゃないかとまた積み上げればいいとは思っても
もう今までのようにはできないんだろうと思うと
積み上げることすら出来ないんじゃないかと
今まで私は何をやってきたんだろうともう私は
誰の役にもたてないのかなもう戻れないのかな
休むというのは
今まで私を慕ってくれてた人たちを裏切ることになるんじゃないのごめんなさい
頓服を飲んで、その後はずっと寝てました
なんかゲームしたいって意欲が出たから、少しうつ良くなったのかなって思ったんですけど…
現実はそんなに甘くはなかったようです
一進一退を繰り返していくんだろうな…
なぜ自分を責めるの?OTが教える「認知のゆがみ」
当時の私は本気で思っていました。
「私は裏切り者だ」「もう社会には戻れない」と。
でも、これは事実ではありません。
うつ病特有の「視野の狭窄(きょうさく)」という症状です。
数学の問題で例えると…
うつ病の脳内は、ずっと解けない数学の問題を考えている状態に似ています。
「全然わからない!どうしよう!」とパニックになり、視野が極端に狭くなっているのです。
答え(元気になった状態)から見れば、「なんだ、休めばいいだけじゃん」と思える簡単な問題なのですが、トンネルの中にいる当事者には出口が見えません。
こうしてネガティブな思考(認知のゆがみ)がループし、さらに自分を追い詰めてしまうのです。

当事者としては必死なんです…
罪悪感は「脳のバグ」だと思ってやり過ごす
では、この罪悪感とどう付き合えばいいのでしょうか?
一番大切なのは、「これは私の本心ではなく、病気が見せている幻覚(バグ)だ」と知っておくことです。
「迷惑をかけている」と思うのは、あなたが責任感の強い優しい人だからです。
でも、今はその責任感センサーが壊れて、過剰に反応しているだけ。
今は無理にポジティブになろうとしなくて大丈夫です。
ただ、「今の自分の考えは、正常な状態ではないかもしれない」と、頭の片隅に置いておいてください。
罪悪感を「客観視」できるようになるために
頭では「脳のエラーだ」と分かっていても、心がパニックになっている時はなかなか感情をコントロールできませんよね。私自身、このネガティブなループを客観視して「まあ仕方ない」と思えるようになったのは、抗うつ剤(お薬)の効果が現れ始めた頃でした。
副作用の辛い時期を乗り越え、私が「抗うつ剤を飲んでよかった(落ち込みの底が浅くなった)」と心から効果を実感した日の体験談はこちらです。
自分を責めそうになった時は、お薬の力にも頼りながらゆっくり脳を休ませてあげてくださいね。

家族に迷惑をかけたくないという焦りがあるなら、まずは無料のエージェントで情報収集だけ始めてみると、『前に進んでいる感覚』が得られて精神的に楽になりますよ。
まとめ:あなたは「悪」ではない
休職は「逃げ」でも「迷惑」でもありません。
怪我をしたアスリートがリハビリをするのと同じ、必要な「治療期間」です。
当時の私に言いたい言葉があります。

そんなに謝らなくていいよ。あなたは十分に頑張ったんだから
今、この記事を読んでいるあなたも同じです。
まずは今日一日、生きているだけで花丸をあげてください。
「寝てばかり」で罪悪感がある方へ
「一日中寝てしまって、自分はダメだ……」 そう思ってしまうあなたへ。
実は「寝ること」は、脳の回復に必要な立派な治療行動です。
私が実践した「罪悪感を持たずに泥のように眠る環境づくり」について、ブログで解説しています。









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