複雑性PTSDと私:玄関の「ピンポン」が怖い理由

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おりをりおのうつ病闘病記録
この記事を書いた人
おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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宅配便の「ピンポン」の音って、多くの人にとっては何気ない日常の音ですよね。

でも、私にとってはそれが時として強い恐怖の始まりになることがあります。

あなたも、身近な音が急に怖くなることありませんか?

このピンポンの音が、なぜ私にとってこんなにも怖いものになってしまったのか。

それは、私の複雑性PTSDと過去のいじめのトラウマが深く関係しています。

今回は複雑性PTSDを抱える私自身の体験を通して、同じような「怖いもの」を抱える人たちと気持ちを分かち合い、少しでも理解が深まるきっかけになれば嬉しいです。

前回のブログでは、「頭と体と心がバラバラになる」感覚について書いています。

私が怖いもの:2022年3月7日の日記より

私結構怖いものというか、恐れてるものがあるんです

例えば

  • 玄関のチャイム
  • 電話の音
  • 怒鳴り声
  • 警報音(地震速報とか火災報知機とか)
  • 人のイライラした空気
  • 虫(特にG)

などなど…

実は今宅配待ちで… ピンポンが鳴るのを恐れてほとんど動けないでいます…
ツイートがこちら↓

宅配が来るまで横にならないとすれば、あと1時間15分我慢しなきゃいけないかもしれない…
そんなにもたないな…
でもピンポン鳴るの怖いから動けないな…

座ってるのも疲れるのに、立って窓から車が来ないか監視する不審者になってます
この後寝込むなきっと…

もうレース編み始めちゃえ!!!!(やけくそ)

こんな感じ(笑)

この苦手なものたちに遭遇すると、体がこわばって震えたりします

息も少し苦しくなります

無意識に息止めてるのかな?

「ピンポン」や「電話の音」が恐怖に変わった理由:いじめの記憶と複雑性PTSD

日記にも書いたように、私にとって「玄関のチャイム」や「電話の音」は、特に怖いものの一つです。

宅配のピンポンが鳴るのを恐れて動けなくなるのは、まさにその典型的な反応です。

これは、過去のいじめのトラウマと深く結びついています。

学生時代、いじめっ子が何度も家に押しかけてきては玄関のチャイムを鳴らし続けたり、嫌がらせの電話をかけてきたりした経験があります。

あの時の恐怖や不安が、今でもピンポンや電話の音を聞くたびにまるでその時の情景が目の前で繰り返されるような感覚(フラッシュバック)として蘇り、体がこわばって震えが止まらなくなったり、息が苦しくなったりするのです。

おりをりお
おりをりお

フラッシュバックは「思い出す」というより「タイムスリップして再体験する」という表現の方が近いです。

この過敏な反応は、この後に臨床心理士さんに指摘されることになる複雑性PTSDの症状と深く関連していると感じています。

「怒鳴り声」や「イライラした空気」に震える理由:いじめが残した心の傷

私の「怖いもの」リストの中には、「怒鳴り声」や「人のイライラした空気」といったものも入っています。

日記にも書いたバスでの口論に遭遇した時のエピソードは、まさにその代表例です。

一度バスのなかで、おじさん達がちょっとしたことで口論になり

「てめえぶっ◯すぞ!」「うるせえ警察呼ぶぞ!」

って怒鳴り合うところに遭遇したんですね…

私が怒鳴られてるわけじゃないのに涙と震えが止まらず、とりあえずエビリファイ(頓服)を飲みました…

バスの中で突然泣き出して何か飲み始めた不審者と化してしまったのです…(笑)

私が直接怒鳴られているわけではないのに、まるで自分が怒鳴られているかのように感じて涙と震えが止まらなくなるんです。

これもいじめっ子の怒鳴り声や、彼女らが放つイライラした空気に常に晒されていた過去の経験が、今の私に強く影響しているのだと思います。

警報音が3.11以降に怖くなったというのも、私の中で何らかのトラウマとして残っているからだと考えています。

これらの「怖いもの」への反応は、実は学生時代からありました。うつ病の診断は最近ですが、もしかしたらその頃からすでに症状が出ていたのかもしれません。

おりをりお
おりをりお

中学生の頃は、解離や幻聴、妄想などの症状がありました。
精神科に行ける環境だったら、なにか病名がついていたかもしれません。

目に見えない病気と向き合うこと:そして、専門家への相談

精神科の病気って、目に見えないからこそ自分でも理解するのがとても難しいですよね。

なぜこんな反応が出てしまうのか、その原因を探ることは自分自身と向き合う上でとても大切なことだと感じています。

医師の先生方も、きっと大変な思いをされているだろうなと感じています。

私と同じように、特定の音が怖くなったり予測できないことに強い不安を感じたりする複雑性PTSDの方はいませんか?

もしかしたら、あなたも私と似たような「怖いもの」を抱えているかもしれません。

私自身も、この「怖いもの」との付き合い方を、日々模索しています。

まとめ:あなたの「怖いもの」は、あなただけのものじゃない

今回は私の個人的な「怖いもの」体験、特に「ピンポンが怖い」という感覚が、複雑性PTSDと過去のいじめのトラウマとどう繋がっているのかをお話ししました。

もしかしたら、あなたも私と同じように特定の音が怖くなったり、予測できないことに強い不安を感じたりする「怖いもの」を抱えているかもしれません。

でも、それはあなた一人だけではありません。

私自身も、この「怖いもの」との付き合い方を日々模索しています。専門家への相談や、自分と向き合うことの大切さを改めて伝えたいです。

あなたの心が、少しでも楽になることを願っています。

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