うつ病の人の思考

うつ病闘病記録
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おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳は3級。
うつ病と診断されて休職、退職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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こんにちは!おりをりおです!

今回は休職6日目の日記を振り返っていきますー!
だんだん書き方を分かってきた頃なのか、ちゃんと読んでて状況が伝わる文章になってきたなあと思います笑

休職6日目

今日も今日とて、お布団から脱出できない日々を過ごしております。

以前の私はゲームが大好きで、色々なゲームに手を出していました。

マイクラや荒野行動、ポケモンGOにFGO、音ゲーやら放置ゲーやら…
うつ病になってからはなんとか放置ゲーができている状態です。

なんかあらゆる意欲が削がれちゃうんですよね…
うつ病になってからはゲームができなくなったって方は意外と多いみたいです…

私がうつ病になってから、ずっと続けられてるゲームがあります。
それがこれ!

猫とスープです!めっちゃ可愛くないですか???

これは完全に放置ゲーですね。
ぼんやり猫たちがスープを作るのを眺めるだけで癒されます…
何度泣きながらこのゲームに癒しを求めたことか…笑

そして今日、新しいゲームを始めることができました!
それがこれ!

リヴリーです!これもまた可愛くないですか!!!

このリヴリーってキャラたちにエサをあげたりして育てていくゲームです。
このゲームもある程度放置していても大丈夫そうなのではじめてみました!
どうやら私は今、癒しをひたすら求めているようです笑

そして午後は新しいゲームをはじめて疲れたのか、何も見たくない、何も聞きたくないモードに…
そして鬱々とし始め、吐き出す用のアカウントにネガティブツイートが流れ出します。


ふと、こうして休んでいる間に自分の臨床感覚というか、たった4年だけど積み上げたものってなくなってしまうんだろうかと
せっかく手や体で覚えた色んなことは消えてしまうんじゃないかと

また積み上げればいいとは思っても
もう今までのようにはできないんだろうと思うと
積み上げることすら出来ないんじゃないかと
今まで私は何をやってきたんだろうと

もう私は
誰の役にもたてないのかな

もう戻れないのかな

休むというのは
今まで私を慕ってくれてた人たちを裏切ることになるんじゃないの

ごめんなさい


頓服を飲んで、その後はずっと寝てました。

なんかゲームしたいって意欲が出たから、少しうつ良くなったのかなって思ったんですけど…
現実はそんなに甘くはなかったようです。
一進一退を繰り返していくんだろうな…

ここ最近の私の状態から、多分午前のうちにエネルギーを使い切って、午後に鬱々としている気がしています。
今の自分のエネルギー量を思いっきり見誤ってる気がしています笑
とはいえ、午前中もずっと横になってはいたんですけどね笑

1日のエネルギー配分しっかり考えて過ごさねば!

これぞうつ病の思考!

休職6日目はこんな感じのことを書いていましたが…

多分今までブログを読んでくださった方で、抑うつ状態やネガティブ思考と言われてもピンと来なかった方も多いかと思います。

こんな!!感じです!!!笑

もっともな悩みかな?と思う部分もあれど、普通の人からすると「ちょっと将来を悲観的に捉えすぎじゃない?」と思うところも多いと思います。

凝り固まった思考

うつ病になると、視野が狭くなります。
視覚じゃなくて思考のほうですね。

数学の問題を解いていて、「ずっと考えてるけどわからん!どうやんのこれ!」と文句が出てくること、ありましたよね?

さらに解答を開くと、「こんな簡単な問題だったんかーい!!」ってなった経験、ありましたよね?

おりをりお
おりをりお

私はしょっちゅうありました!(笑)

うつ病はその状態がずっと続く感じです。考えているうちは全然抜け出せないんです。

でも症状が落ち着くと、「そんなことで悩んでたのか!」とか「悩んでも仕方ないことだよね」とか、案外すんなり受け入れられるものです。

うつ状態の人が普通の人と違うのは、他の意見を受け入れられないこと。

周りから見ると「そんなに悪い方に考えなくてもいいのに」「もっと良い解決方法があるのに」と思うことはたくさんあると思います。
でも本人からすると「わからないもん!もうこれしかない!」ってなるんですよね…

いわゆる「死にたい」もそんな感じなんですよね。

うつ病の「死にたい」

普通の人でも、仕事で大きな失敗をしたら
「絶対怒られる…」「もう仕事辞めたい…」
と落ち込むことはあると思います。

うつ病になると、
「こんな失敗をしてしまう自分はダメだ」「この間もこんな失敗をした…自分はもう働けない」「仕事を辞めたところで生活できないし、転職なんてできるわけがない」「どうやって生きていけばいいんだろう」「生きるのが苦しい」「そうか、死ねば何も考えなくて済むんだ」「死にたい」
こんな感じで希死念慮が完成します。
ネガティブ思考のループはこんな感じで出来上がるんですよね。

「死にたい」は、うつ病の人が回らない頭と狭くなった視野で、どうにか苦しい現状を変えるために考えた「解決策」なんです。
だから否定すると「じゃあ私はどうすればいいの!」「ずっと苦しめばいいの?」と反発されることもしばしば。

第三者が適切なアドバイスをしても、うつ病の人には受け入れられなかったりします。

周りの人
周りの人

このくらいの失敗なら誰でもするから大丈夫だよ!

おりをりお
おりをりお

そんなことない!
私なんて職場にいてもみんなの仕事を増やすだけだから、いなくなった方がいい…

周りの人
周りの人

(そんなに思いつめなくても…)
今は疲れてるんでしょ?少し休んだら良くなるよ!

おりをりお
おりをりお

みんなの期待を裏切ったのに戻ってこれるわけがない!
私みたいな社会のお荷物は消えた方がいいんだよ…

このあたりがうつ病の誤解されがちポイントだと思いますが、本人たちは慰めてほしくてネガティブなことを言い続けているわけではありません。
周りの人を邪険に扱っているわけでもありません。

うつ病の人は極端なネガティブ思考にとらわれて、自力で修正することができないんです。
「認知のゆがみ」という言い方もしますが、本人が極端な思考をしていると自覚しないと、なかなか修正できません。

希死念慮とは長い付き合いに

余談ですが、私はうつ病の人の安楽死は反対派です。
うつ病抱えて生きるのしんどいけどさ、多分うつ病じゃなかったら「死にたい」って思ってないもんね。
「死にたい」と思ってしまうのは病気のせいだから、その人に与えるべきは「安楽死の権利」じゃなくて「治療」なんじゃないかと思うわけですね。

「死にたい」については、私の友達でうつ病仲間のプロフェッサーKも話していたので、こちらも見てみてくださいな!

今回も長くなってしまったので終わります!
おりをりおでした!

プロフィール
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うつ病になった作業療法士。障害者手帳は3級。
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