
うつ病で休職して給料が入らないのに、治療費がかさんでいく…

なかなか働けないから貯金が尽きそう…
生活できなくなっちゃうかも…
治療するためには休むことが必要だとは分かっていますが、金銭面を考えると休めない…そう考える方も多いでしょう。
そんな時、「生活保護」という言葉が頭をよぎるかもしれません。
生活保護は決して恥ずかしいことでもないし、難しい手続きもありません。
うつ病のあなたが安心して回復し、次の一歩を踏み出すための大切なセーフティネットです。
この記事では、生活保護について「うつ病のある方が本当に知りたいこと」を当事者目線で分かりやすく解説していきます。

他の支援制度についても知りたい方はこちら!
1. 「生活保護」ってどんな制度?うつ病のあなたにこそ知ってほしい基本

生活保護とは、国があなたの健康で文化的な最低限度の生活を守るための制度です。
もし収入が人間らしい生活を送るために必要な最低限の金額を下回ってしまったら、その足りない分をお金として受け取ることができます。

生活保護をもらうなんて申し訳ない…

親にもバレちゃうみたいだし…
生活保護をためらう気持ちもわかります。
でもこれはあなたが生きていくための権利であり、困った時に国が用意してくれている大切な仕組みなんです。
厚生労働省も、困っている人を支える、国の制度」としています。
うつ病で生活保護を利用するメリットはたくさんあります。

まさに、生活が難しくなったときのセーフティーネットですね!
2. 【うつ病のあなたへ】生活保護申請で「知っておくべき3つのこと」

2-1. あなたの「状態」を伝えることの大切さ(医師や支援機関との連携)

主治医にもうまく話せないのに、役所の人に症状をちゃんと伝えるなんて無理そう…
生活保護の申請では、主治医の診断書がとても大切です。
あなたの病状が客観的に福祉事務所に伝わり、手続きがスムーズに進むことが多いです。
私は自分の病状を説明する必要があるときは、メモに全部書いて渡していました。
実際の受診の様子がこちらです。
もし一人で行くのが不安なら、支援してくれる機関や専門家(社会福祉士など)に同行を求めるのも1つの方法です。
あなたの心の負担をぐっと減らすためにもとても有効です。
生活保護申請の同行支援や相談は、誰に頼めばいい?
主に、以下のような機関が生活保護申請の同行支援や相談に応じてくれます。
多くの場合は無料で相談に応じてくれますし、秘密も守られます。
一人で抱え込まず、まずは勇気を出して連絡してみてくださいね。

頼れるものにはどんどん頼りましょう!
2-2. 扶養照会は「原則」あるけど、「断れる」場合もある
生活保護を申請すると、原則としてあなたの3親等内の親族(両親、兄弟姉妹、子ども、祖父母、孫)に、援助できませんか?」という確認の手紙が届きます。
生活保護は税金なので「まずは親族からの助け合いを優先」という考え方があるためです。
でも「親族に知られたくない」「もう連絡を取りたくない」と思うのは、ごく自然な感情ですよね。
特別な事情がある場合、この扶養照会を断ることもできるんです。
扶養照会を断れる具体的なケースとしては、例えば次のような場合があります。
もしこれらの事情があるなら、正直に福祉事務所のケースワーカーさんに伝えてください。
あなたの状況に寄り添ってくれます。
もちろん、「断れる目安」はありますがケースは人それぞれ違います。

まずは相談することが大切です。
親族側が断ることもできる
もしあなたの親族に扶養照会が届いたとしても、親族側も「経済的に援助は難しい」「関係性が壊れているから援助したくない」といった理由で断ることができます。
たとえ返信しなかったとしても「援助の意思なし」と見なされますので、親族に無理な負担がかかることはありません。
ただ返信が遅れると審査が長引く可能性があるので、もし協力してもらえるなら早めに返信してもらえると手続きがスムーズになります。
扶養照会のせいで、生活保護の申請を諦めてしまう方が多いと聞きます。
でも、生活保護はあなたが最低限の生活を送るための国民の権利です。
厚生労働省が伝えているように、後ろめたく感じる必要は一切ありません。
2-3. 生活保護以外の選択肢も視野に入れる意味
生活保護は「最後のセーフティネット」と言われることもありますが、あなたに合う支援は他にもあるかもしれません。
例えば、生活に困った人を支える生活困窮者自立支援制度や、病気で働けないときに給付される傷病手当金、精神疾患の医療費負担を軽くしてくれる自立支援医療などがあります。
精神疾患の方が利用できる経済的支援制度を5つまとめた記事もありますので、参考にしてみてくださいね!
まずは地域の福祉窓口に相談してみるのが、あなたに合った支援を見つける一番の近道になるでしょう。

制度が色々あって難しそうと思うかもしれませんが、きちんと教えてくれるので大丈夫ですよ!
あまり知られていませんが、社会福祉協議会の貸付制度という制度も生活を助けてくれます。
2-4. 「お金」と「資産」の基本的な考え方(難しくないです!)
「お金があるとダメなの?」「家があると無理?」という不安、ありますよね。
生活保護を受けるための基本的な条件を、わかりやすく2つにまとめます。
- 収入が人間らしい生活に必要な最低限の金額より低いこと
- 貯金や売れるような資産がないこと
「収入」には、年金や手当なども含まれます。
持ち家や車、高価なものなどは原則として売却して生活費に充てるよう求められますが、あなたの生活に最低限必要なものは大丈夫です。
不安なことは全て福祉事務所で確認できますから、一人で悩まずに相談してくださいね。
福祉事務所は、インターネットで「福祉事務所 〇〇(お住まいの都道府県名)」で検索すると出てくると思いますよ。
3. 「申請から決定まで」の流れと、あなたが不安を感じやすいポイント

3-1. 相談から申請の準備(ここからスタート!)
生活保護の申請は、まずあなたが住んでいる地域の福祉事務所の生活保護担当窓口へ相談に行くことから始まります。
ここでは、あなたの収入や資産、家族のことなど基本的なことを聞かれます。
申請にはあなたの氏名、住所、なぜ保護を受けたいのか、持っているお金や収入の状況などを書く申請書が必要です。
また、通帳のコピーや給与明細など、世帯の収入や資産の状況がわかる書類の提出を求められる場合もあります。
もし準備が難しい時は無理に全て揃えようとしなくて大丈夫です。
福祉事務所で相談すれば必要な書類について丁寧に教えてもらえます。
特にうつ病の診断書は、あなたの状態を正確に伝えるためにとても重要ですよ。

厚生労働省の生活保護を申請したい方へのページも参考にしてみてくださいね!
3-2. 調査と審査(正直に話すのが一番!)
申請書が受理されると、生活保護が必要かどうかを決めるためにいくつか調査が行われます。
審査期間はだいたい1ヶ月くらいが目安とされていますが、これはあくまで目安なので焦らず結果を待ちましょう。
3-3. 受給開始後の生活(これからの安心のために)
生活保護で支給されるお金は、主に食費や光熱費などの生活費(生活扶助)、家賃(住宅扶助)、そして医療費(医療扶助)などに分けられます。
特にうつ病のあなたにとって、医療費の心配がなくなるのは大きな安心材料になるはずです。
具体的な金額はあなたの世帯人数や年齢やお住まいの地域(級地といいます)によって変わってきます。
例えば、都会と地方では生活費の基準が少し違うんです。
多くの人が気になる一人暮らしの場合は住んでいる地域(級地)にもよりますが、だいたい月に10万円〜14万円程度(※家賃分も含んだ目安です)が生活保護費として支給されることが多いんです。
【一人暮らしの最低生活費の目安(地域別)】
上記の金額は、地域ごとの「生活費」と「家賃の上限額」を合わせた目安です。
正確な金額はあなたがお住まいの地域の福祉事務所で確認してくださいね。
また、生活保護費は単に生活費と家賃だけではありません。
特定の条件を満たしていれば、さらに加算される手当もあるんです。
例えば障害がある方には「障害者加算」、お子さんがいる方には「児童養育加算」や「母子加算」などがあります。

一人暮らしの目安に障害者加算が加わると、もらえる金額はさらに増える可能性もあります。
これはあくまで最低限度の生活を保障する金額ですが、このお金があることで治療に集中し、回復への道を安心して進むことができるはずです。
生活保護が始まった後も、定期的に福祉事務所のケースワーカーさんが訪問調査に来たり収入の状況を毎月報告したりする義務があります。
ケースワーカーさんはあなたをサポートしてくれるので、定期的な面談も活用しましょう。
体調が悪い時は無理しなくて大丈夫ですからね。

厚生労働省の生活保護に関するQ&Aも参考にしてみてくださいね!
4. 【回復への道】生活保護がくれる安心と次の一歩

生活保護を受給したら人生が「終わり」ではありません。
あなたが回復し、次のステップに進むための大切な「始まり」なんです。
4-1. あなたは一人じゃない。同じように悩む人の声
精神疾患を一人で抱え込んでいると感じている方はとても多いです。
でも、精神疾患を抱えながら生活保護を利用し回復への道を歩んでいる人はたくさんいます。
ここでは実際に制度を利用した人たちの声や、よくあるケースをご紹介しますね。
🗨️うつ病に理解がない親族への扶養照会
『実家にうつ病の理解がなく扶養照会をされるのが怖かった』という方がいます。
でも、NPOのアドバイスを受けたり福祉事務所に正直に事情を話したりすることで、扶養照会をせずに済んだというケースも少なくありません。
『精神的にDVを受けて逃げてきた』と伝えたことで照会が免除された、という声もあります。
弁護士さんや支援センターの職員さんに付き添ってもらうことで、安心して申請を進められたという方もいらっしゃいます。
一人で抱え込まず、頼れる専門家や支援機関の力を借りることも大切ですよ。
🗨️長年の引きこもりや親との複雑な関係
『30年引きこもった後に両親が亡くなり、持ち家に住みながら生活保護を受けている人が身近にいる』という話も聞かれます。
親族との関係が複雑で『親が許してくれないから…』といった理由で悩む方もいるかもしれません。
たとえ親と絶縁状態であっても、『生活を支援してくれる人がいない』と判断されれば生活保護の対象となる可能性は十分にあります。
親との関係性が壊れていることを伝えて扶養照会が免除されたケースもあるんですよ。
🗨️実際の支給額と「足るを知る」生活
『生活保護は贅沢な暮らしができる』なんて誤解を持つ人もいますが、実際に受け取れる金額は最低限の生活を保障するためのものです。
一人暮らしの場合、住む地域(東京23区だとだいたい月13万円くらい、地方だとそれより低い場合もあります)にもよりますが月10万円〜14万円程度が一般的です。
大事なのは、生活保護は『借金』ではないということ。
働く努力をしても収入が生活保護の基準を下回るなら申請していいという声もあります。
あなたが働き少しずつ収入が増えても、その分すぐに保護費が全額減らされるわけではない仕組みもあるので、焦らず回復を目指せますよ。
4-2. 回復の先の選択肢
生活保護は、あなたが回復するための土台を与えてくれます。
焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。私が「頑張らない」と決めたように、今は回復に集中する時期です。
体調が良くなったら、就労支援の活用(B型作業所や就労移行支援など、色々なサポートがあります)も考えてみてもいいかもしれません。
また、新しい学びや趣味を見つけることも回復への大切な一歩になるはずです。
完璧を目指さなくていい、あなたらしい「普通」を見つけていけばいいのです。

他の支援制度についても知りたい方はこちら!
まとめ:あなたは一人じゃない。頼っていい場所がある
生活保護は、決して恥ずかしいことでも難しいことでもありません。
うつ病のあなたは自分を責める必要なんてないんです。
困った時は頼っていい場所が必ずあります。
この制度は、あなたが安心して回復し人生の次の一歩を踏み出すための国が用意してくれた大切な支援です。
あなたの回復への一歩を、心から応援しています。
最後に
この制度についてもっと詳しく知りたい方は、厚生労働省の公式ページも参考にしてみてくださいね。
それでもまだ不安が拭えない時は、ぜひ自治体の福祉事務所や地域の相談窓口へ足を運んでみてください。
精神疾患の方が利用できる経済的支援制度を5つまとめた記事もありますので、参考にしてみてくださいね!









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