「怒ったことなさそうだね」と言われるHSPの私。自分を責める「ひとり反省会」に疲れたあなたへ。

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「怒ったことなさそうだね」と言われるHSPの私。自分を責める「ひとり反省会」に疲れたあなたへ。 休職2ヶ月目
この記事を書いた人
おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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おりをりおさんって、いつも穏やかだよね

怒っているところが想像できない

私は昔から、人によくこう言われます。

確かに、私は他人に対して声を荒らげたり、イライラをぶつけたりすることは滅多にありません。

でもそれは、私が「聖人のように心が広いから」……では決してありません。

ただ単に、行き場のない怒りの矛先を、すべて「自分」に向けているからです。

HSP(繊細さん)やうつ病を経験された方の中には、私と同じように「他人には怒れないけれど、自分を責めることだけは得意」という方が多いのではないでしょうか。

今日は、現役作業療法士(OT)であり当事者の私が、「なぜ私たちは自分を責めてしまうのか」そして「その隠れた自傷行為をどう手放せばいいのか」について、少し痛みを伴う過去の話と共にお話しします。

おりをりお
おりをりお

前回は、映画を見て体調を崩してしまった体験について書いています。

過去の日記:怒りの矛先は、いつだって「自分」だった

これは、まだ私が自分の生きづらさの正体を知らず、必死にもがいていた頃に書いたブログの一部です。

私は人と比べて穏やかな性格だと思います

自分でもそう思いますし、人からもよく言われます

「怒っているところが想像できない」と

実際人に怒ることはそうそうありません

なぜなら人にイライラすること自体が少ないんですよね

(中略)

そしてもう1つ、私はイライラを自分に向けるため、だから人に怒ることは少ないんです

一人暮らしをしていた頃は、実はだいぶ荒れていました

ストレスが溜まるとどうやって発散させればいいのか分からず、1人で怒鳴ってみたり、泣き叫んでみたり…

そもそもすっきりしなくて、最後は自分の指を思いっきり噛んですっきりさせていました

痛みを感じると、怒りとかがすーっと消えていくんですよね

(中略)

だけど結婚してからは自傷はしなくなりました

旦那が悲しむからというのもありますが、そもそもストレスをそんなに感じなくなったんですよね

(中略)

かといって今、私は自分のことを好きになれているかと言われると、そうではありません

正直、旦那の生活の足を引っ張る「足枷(あしかせ)」だと思っています。

自分を責めやすい、ストレスの捌け口を自分にする

こういう性格を直さないと、きっと復職した時にまたうつ病が悪化してしまうんだろうなと、ブログを書きながら思っています

【現在】なぜ私は「指」を噛んでいたのか?(OT視点の考察)

過去の文章を読み返すと、当時の私がどれだけ必死だったかが伝わってきて、胸がギュッとなります。

当時の私は、「指を噛む」という行為をただの「ストレス発散」だと思っていました。

ですが、今の私が作業療法士(OT)の視点で分析すると、これには明確な理由があります。

痛みという「鎮静剤」

人間は、強烈な「情動(怒りや悲しみ)」に襲われた時、脳がパニック状態になります。

その時、身体に強い「痛み」という感覚入力が入ると、脳の意識がそちらに逸れ、一時的に感情の嵐が静まることがあります。

当時の私は、言葉にできない莫大なストレスを、「痛み」で上書き保存することで、なんとか脳を鎮火させていたのです。

それは、溺れそうな私が息をするための、唯一の手段でした。

おりをりお
おりをりお

指を噛むのは小さい頃からの癖です。
イライラして指を噛んだ瞬間に、スーッと怒りが静まったのを覚えています。

物理的には消えても、「言葉のナイフ」は残っていた

日記の後半で、私は「結婚して自傷はしなくなった」と書いています。

確かに、指を噛むことはなくなりました。

でも、本当に自分を傷つけるのをやめられたのでしょうか?

日記の中で、当時の私は自分のことを「夫の足枷(あしかせ)」と呼んでいます。

これは、指を噛む以上に残酷なことではないでしょうか。

  • 食器を割ってしまった時
  • 体調が悪くて一日寝込んでしまった時

私は反射的に「私はなんてダメなんだ」「私がいなければ夫はもっと幸せなのに」と、猛烈な勢いで自分を責め立てていました。

指を噛む代わりに、言葉のナイフで自分の心を滅多刺しにしている。

形が変わっただけで、私はまだ「精神的な自傷行為」を続けていたのです。

「ひとり反省会」に疲れたあなたへ

これを読んでいるあなたも、もしかしたら私と同じように「怒れない優しい人」なのかもしれません。

他人に優しくできる分、その裏で「ひとり反省会」を開き、自分自身に厳しい判決を下して疲れ果ててはいませんか?

「自分を責める」というのは、一種の「責任感の暴走」です。

あなたは十分に責任を果たそうとしています。もう、それ以上自分を罰する必要はありません。

まずは「気づく」ことから

この癖は、「性格」ではなく「思考の癖(認知の歪み)」です。

だから、練習すれば必ず少しずつ手放すことができます。

私もまだリハビリの途中ですが、つい自分を責めそうになったら、こう考えるようにしています。

おりをりお
おりをりお

あ、今、心の中で自分の指を噛もうとしていたな

そうやって客観的に気づくだけでも、振り上げた拳をそっと下ろすことができます。

他人には怒らないその優しさを、ほんの少しだけでいいから、自分自身にも分けてあげてくださいね。

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