
そろそろ社会復帰したいけど、毎日通う自信がない…

就労移行支援を見学してみたけど、みんなスーツでパソコンをしていて、レベルが高そうで怖じ気づいてしまった…
うつ病などのメンタル不調からの回復期。
「働かなきゃ」という焦りと、「まだ無理かも」という不安の板挟みになっていませんか?
実は、社会復帰のステップは「就労移行支援(就職の訓練)」だけではありません。
その一歩手前に、「自立訓練(生活訓練)」という、生活の土台を整えるための制度があるのをご存知でしょうか。
いきなり「就職」を目指すのが怖いなら、まずは「暮らし」を整えることから始めればいいのです。
この記事では、現役作業療法士(OT)であり当事者の私が、「就労移行支援と自立訓練の決定的な違い」と、「今のあなたの体調なら、どっちを選ぶべきか?」という判断基準を解説します。

焦って高いハードルを飛ぼうとして転んでしまう前に、自分に合った「スモールステップ」を見つけていきましょうね!
1. 就労移行支援と自立訓練(生活訓練)、決定的な「違い」とは?

どちらも「障害福祉サービス」ですが、この2つは「ゴールの設定」が全く違います。
一言でいうなら、イメージはこうです。
目的と内容の違い
わかりやすく表にまとめました。
【比較表】就労移行支援 vs 自立訓練(生活訓練)

※注:自立訓練には「機能訓練(身体のリハビリ)」もありますが、うつ病などメンタル不調の方が利用するのは主に「生活訓練」の方です。(この記事では以下、単に「自立訓練」と呼びます)

就労移行支援の種類や、自分に合うタイプをもっと詳しく診断したい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
決定的な違いは「就活をするかどうか」
就労移行支援は、最終的に「就職活動」をすることが前提の場所です。
一方、自立訓練は「就職活動をしなくてもいい(まずは元気になることが仕事)」という場所です。
「まだスーツを着て面接練習なんて考えられない…」という方は、間違いなく自立訓練のフェーズにいます。
2. 自立訓練(生活訓練)では、具体的に「何をする」の?

「生活の訓練って、具体的に何をするの?」と思いますよね。
事業所によって特色はありますが、主に以下の3つの「土台作り」を行います。
① 生活リズムの「再構築」
うつ病で休職・退職していると、どうしても昼夜逆転したり、引きこもりがちになったりしますよね。
自立訓練では、「決まった時間に起きる」「週に数回、家から出る」「身だしなみを整える」といった、当たり前の生活リズムを取り戻す練習をします。
これは地味ですが、社会復帰のための最強の基礎体力になります。
② コミュニケーションと「自己理解」
こうした「自分の取扱説明書」を作るためのプログラム(SSTやグループワーク)が多く用意されています。
就労移行支援のような「ビジネスマナー」ではなく、もっと根っこにある「人付き合いのクセ」を見直す時間です。
③ 家事や余暇のスキルトレーニング
料理や金銭管理、あるいは「趣味を見つける(余暇を楽しむ)」ことも立派な訓練です。
「働いていないと楽しんではいけない」という罪悪感を手放し、「自分らしく過ごす練習」をしていきます。
3. OTが判定!あなたが選ぶべきなのはどっち?

制度の違いはわかっても、「で、今の私はどっちに行けばいいの?」と迷いますよね。
作業療法士(OT)の視点で、「身体と心のレベル別」から判断できるチャートを作りました。
まずはこれを見て、自分がどちらに近いか確認してみてください。

どうでしたか? それでは、それぞれの項目の詳細を解説します。
✅ こんな人は「自立訓練」から始めよう
今のあなたの状態が以下に当てはまるなら、まずは自立訓練をおすすめします。
この状態で無理に就職活動(就労移行支援)を始めても、途中で息切れして自信をなくしてしまう可能性が高いです。
まずは「自立訓練」で、「通う体力」と「自信」をつけるのが近道です。
✅ こんな人は「就労移行支援」へ進もう
逆に、以下の状態まで回復しているなら、就労移行支援へステップアップしましょう。

「これくらいなら通えそう!」と感じた方は、就労移行支援の選び方をチェックしてみてくださいね!
4. おすすめの自立訓練事業所「エンラボカレッジ」


自立訓練から始めたいけど、どこに行けばいいの?

ただ遊んでいるような場所だと、逆に不安…
そんな方に、私がおすすめしたいのが「エンラボカレッジ
」です。
「就職予備校」ではなく、「自分研究の場所」
エンラボカレッジの特徴は、ただ生活訓練をするだけでなく、「自分の凸凹(得意・不得意)を研究する」という視点を持っていることです。
「なぜか人付き合いがうまくいかない」「感情のコントロールが苦手」といった悩みを、8つの独自プログラム(感情学・身体・コミュニケーションなど)を通じて分析。
「自分だけの攻略本(マニュアル)」を作ることができます。
エンラボカレッジのおすすめポイント
「働く自信がない」というのは、言い換えれば「自分の扱い方がまだわかっていない」だけかもしれません。
まずはここで、じっくり自分と向き合ってみるのがおすすめです。
【対応エリア】
主に東京・神奈川・大阪・宮崎などに拠点があります。
※お近くにない場合は、お住まいの自治体の窓口で「生活訓練ができる事業所」を探してみてください。
まずは公式サイトをのぞいて、雰囲気を確かめてみてくださいね。
自立訓練(生活訓練)のエンラボカレッジまとめ:急がば回れ。「生活の土台」作りが復職への近道

自立訓練(生活訓練)に通うと、就職が2年遅れる…
そう思って焦ってしまう気持ち、痛いほどわかります。
でも、復帰への道のりは「いきなり高い壁を登る」必要はありません。以下の図のように、階段を一段ずつ登っていけばいいのです。

でも、「生活の土台」がグラグラな状態で、その上に「仕事」という重い家を建てたらどうなるでしょうか?
またすぐに崩れて(再発して)しまいますよね。
自立訓練は、決して「回り道」ではありません。これから先、何十年と続いていくあなたの人生を支える、強固な「基礎工事」の期間です。
いきなり高いハードルを飛ぼうとしなくて大丈夫。
まずは「自立訓練」という低いハードルから、確実にまたいでいきませんか?
あなたに合ったペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
自立訓練(生活訓練)のエンラボカレッジ
「休職中でお金が不安…」という方は、傷病手当金や給付金の制度も確認しておきましょう。生活費の心配を減らすことも、大事な治療の一つです。








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