【うつ病】就労移行支援と自立訓練の違いは?OTが教える「失敗しない選び方」と判断基準

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【うつ病】就労移行支援と自立訓練の違いは?OTが教える「失敗しない選び方」と判断基準 働き方のヒント
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おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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そろそろ社会復帰したいけど、毎日通う自信がない…

就労移行支援を見学してみたけど、みんなスーツでパソコンをしていて、レベルが高そうで怖じ気づいてしまった…

うつ病などのメンタル不調からの回復期。

「働かなきゃ」という焦りと、「まだ無理かも」という不安の板挟みになっていませんか?

実は、社会復帰のステップは「就労移行支援(就職の訓練)」だけではありません。

その一歩手前に、「自立訓練(生活訓練)」という、生活の土台を整えるための制度があるのをご存知でしょうか。

いきなり「就職」を目指すのが怖いなら、まずは「暮らし」を整えることから始めればいいのです。

この記事では、現役作業療法士(OT)であり当事者の私が、「就労移行支援と自立訓練の決定的な違い」と、「今のあなたの体調なら、どっちを選ぶべきか?」という判断基準を解説します。

おりをりお
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焦って高いハードルを飛ぼうとして転んでしまう前に、自分に合った「スモールステップ」を見つけていきましょうね!

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1. 就労移行支援と自立訓練(生活訓練)、決定的な「違い」とは?

就労移行支援 自立訓練 違い

どちらも「障害福祉サービス」ですが、この2つは「ゴールの設定」が全く違います。

一言でいうなら、イメージはこうです。

  • 就労移行支援 = 「就職予備校」
    ゴール:企業への就職
  • 自立訓練(生活訓練) = 「暮らしの大学」
    ゴール:自分らしい生活・安定した体調

目的と内容の違い

わかりやすく表にまとめました。

【比較表】就労移行支援 vs 自立訓練(生活訓練)

就労移行支援と自立訓練(生活支援)の特徴を表で解説。
主な目的が就労移行支援では就職すること、自立訓練では生活を安定させることであると強調している。

※注:自立訓練には「機能訓練(身体のリハビリ)」もありますが、うつ病などメンタル不調の方が利用するのは主に「生活訓練」の方です。(この記事では以下、単に「自立訓練」と呼びます)

おりをりお
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就労移行支援の種類や、自分に合うタイプをもっと詳しく診断したい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

決定的な違いは「就活をするかどうか」

就労移行支援は、最終的に「就職活動」をすることが前提の場所です。

一方、自立訓練は「就職活動をしなくてもいい(まずは元気になることが仕事)」という場所です。

「まだスーツを着て面接練習なんて考えられない…」という方は、間違いなく自立訓練のフェーズにいます。

2. 自立訓練(生活訓練)では、具体的に「何をする」の?

就労移行支援 自立訓練 違い

「生活の訓練って、具体的に何をするの?」と思いますよね。

事業所によって特色はありますが、主に以下の3つの「土台作り」を行います。

① 生活リズムの「再構築」

うつ病で休職・退職していると、どうしても昼夜逆転したり、引きこもりがちになったりしますよね。

自立訓練では、「決まった時間に起きる」「週に数回、家から出る」「身だしなみを整える」といった、当たり前の生活リズムを取り戻す練習をします。

これは地味ですが、社会復帰のための最強の基礎体力になります。

② コミュニケーションと「自己理解」

  • 「なぜ自分は体調を崩したのか?」
  • 「どんな時にストレスを感じるのか?」
  • 「人との距離感はどうすれば疲れないか?」

こうした「自分の取扱説明書」を作るためのプログラム(SSTやグループワーク)が多く用意されています。

就労移行支援のような「ビジネスマナー」ではなく、もっと根っこにある「人付き合いのクセ」を見直す時間です。

③ 家事や余暇のスキルトレーニング

料理や金銭管理、あるいは「趣味を見つける(余暇を楽しむ)」ことも立派な訓練です。

「働いていないと楽しんではいけない」という罪悪感を手放し、「自分らしく過ごす練習」をしていきます。

3. OTが判定!あなたが選ぶべきなのはどっち?

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制度の違いはわかっても、「で、今の私はどっちに行けばいいの?」と迷いますよね。

作業療法士(OT)の視点で、「身体と心のレベル別」から判断できるチャートを作りました。

まずはこれを見て、自分がどちらに近いか確認してみてください。

就労移行支援と自立訓練の選び方チェックリスト。体調不安定なら自立訓練、就活準備ができているなら就労移行支援を選ぶ基準。

どうでしたか? それでは、それぞれの項目の詳細を解説します。

✅ こんな人は「自立訓練」から始めよう

今のあなたの状態が以下に当てはまるなら、まずは自立訓練をおすすめします。

  • 生活リズムが乱れている(昼夜逆転している)
  • 週5日外出する体力がない(週1〜2回が限界)
  • 人と話すのが怖い、集団の中にいるだけで疲れる
  • 「働かなきゃ」と焦るだけで、何がしたいかわからない
  • まだ薬の量や体調が安定していない

この状態で無理に就職活動(就労移行支援)を始めても、途中で息切れして自信をなくしてしまう可能性が高いです。

まずは「自立訓練」で、「通う体力」と「自信」をつけるのが近道です。

✅ こんな人は「就労移行支援」へ進もう

逆に、以下の状態まで回復しているなら、就労移行支援へステップアップしましょう。

  • 朝決まった時間に起きられる
  • 週3〜4日は外出できる体力がある
  • 自分の病気やストレスの対処法がある程度わかっている
  • 「具体的にこんな仕事がしたい」「PCスキルを身につけたい」という目的がある
おりをりお
おりをりお

「これくらいなら通えそう!」と感じた方は、就労移行支援の選び方をチェックしてみてくださいね!

4. おすすめの自立訓練事業所「エンラボカレッジ」

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自立訓練から始めたいけど、どこに行けばいいの?

ただ遊んでいるような場所だと、逆に不安…

そんな方に、私がおすすめしたいのがエンラボカレッジ です。

「就職予備校」ではなく、「自分研究の場所」

エンラボカレッジの特徴は、ただ生活訓練をするだけでなく、「自分の凸凹(得意・不得意)を研究する」という視点を持っていることです。

「なぜか人付き合いがうまくいかない」「感情のコントロールが苦手」といった悩みを、8つの独自プログラム(感情学・身体・コミュニケーションなど)を通じて分析。

「自分だけの攻略本(マニュアル)」を作ることができます。

エンラボカレッジのおすすめポイント

  • カフェのようなお洒落な空間
    病院っぽさがなく、リラックスして通えます。
  • 「自分研究」ができる
    就活スキルの前に、「自分との付き合い方」を徹底的に学べます。
  • スモールステップ
    ここを卒業してから、就労移行支援やA型事業所へ進む人も多いです。

「働く自信がない」というのは、言い換えれば「自分の扱い方がまだわかっていない」だけかもしれません。

まずはここで、じっくり自分と向き合ってみるのがおすすめです。

【対応エリア】
主に東京・神奈川・大阪・宮崎などに拠点があります。

※お近くにない場合は、お住まいの自治体の窓口で「生活訓練ができる事業所」を探してみてください。

まずは公式サイトをのぞいて、雰囲気を確かめてみてくださいね。

自立訓練(生活訓練)のエンラボカレッジ

まとめ:急がば回れ。「生活の土台」作りが復職への近道

自立訓練(生活訓練)に通うと、就職が2年遅れる…

そう思って焦ってしまう気持ち、痛いほどわかります。

でも、復帰への道のりは「いきなり高い壁を登る」必要はありません。以下の図のように、階段を一段ずつ登っていけばいいのです

うつ病からの社会復帰の3ステップ図解。まずは自立訓練(生活訓練)で生活リズムを整え、次に就労移行支援でスキルを磨き、最後に就職を目指す流れ。

でも、「生活の土台」がグラグラな状態で、その上に「仕事」という重い家を建てたらどうなるでしょうか?

またすぐに崩れて(再発して)しまいますよね。

自立訓練は、決して「回り道」ではありません。これから先、何十年と続いていくあなたの人生を支える、強固な「基礎工事」の期間です。

いきなり高いハードルを飛ぼうとしなくて大丈夫。

まずは「自立訓練」という低いハードルから、確実にまたいでいきませんか?

あなたに合ったペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。

自立訓練(生活訓練)のエンラボカレッジ
おりをりお
おりをりお

「休職中でお金が不安…」という方は、傷病手当金や給付金の制度も確認しておきましょう。生活費の心配を減らすことも、大事な治療の一つです。

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