【作業療法士が解説】うつ病と障害者手帳の取得体験談

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【作業療法士が解説】うつ病と障害者手帳の取得体験談 支援サービス・制度
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この記事を書いた人
おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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うつ病で体調が不安定…
もし障害者手帳があったら、もっと安心して暮らせるのかな…

申請も大変そうだし、「障害者」って呼ばれるのも…

もしあなたが今、精神障害者保健福祉手帳の取得に迷いや不安を感じているなら、この記事があなたの疑問を解消する助けになるかもしれません。

私自身、うつ病と診断され、社会生活に困難を感じる中で「障害者手帳」という選択肢に直面しました。

この記事では、うつ病当事者として実際に障害者手帳を取得した私のリアルな体験談を詳細に語ります。

手帳が、あなたの心を縛る「レッテル」ではなく、「安心と社会参加を広げるツール」になり得ることを、私の経験を通じてお伝えできれば幸いです。

おりをりお
おりをりお

障害者手帳は、必要な支援を受けるための証明です!
ちなみに私は3級です。

精神疾患がある方が頼れる公的支援はこちらにまとめています。

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1. 「生活費を減らしたい」私が障害者手帳の申請を決意するまで【体験談】

うつ病 障害者手帳 体験談

私自身、作業療法士として精神科で働いていた経験から、患者さんや利用者さんが障害者手帳を持っていることは当たり前のように感じていました。

そのため、「障害者」と呼ばれることへの抵抗感は全くありませんでした。 むしろ、生活をサポートしてくれる制度として、そのメリットを理解していたのです。

そんな私が、実際に自身の障害者手帳申請を考え始めたのは、うつ病で休職し、医療費や生活費にかかる費用を少しでも減らしたいと思ったことが直接のきっかけです。

体調の波が激しく、将来への不安を感じる中で、少しでも経済的な負担を軽減したいという切実な思いがありました。

当時は、体調の波が激しく、安定した収入を得る見込みが立たない状況でした。

毎月の診察代や薬代が家計を圧迫し、日々の生活にも影響が出始めていたのです。

おりをりお
おりをりお

自立支援医療制度傷病手当金があっても、働けないデメリットは大きいです…

そんな中で「障害者手帳って色々な支援が受けれるんだったな」と思い出し、申請へと踏み出すことになりました。

2. 精神障害者保健福祉手帳の基本知識と、うつ病での取得メリット・デメリット

うつ病 障害者手帳 体験談

まずは、精神障害者保健福祉手帳がどんな制度なのか、うつ病で取得するための基本的なこと、そして具体的なメリット・デメリットについて解説します。

今回はこころの情報サイトを参考に解説していきます。

2-1. 精神障害者保健福祉手帳とは?(うつ病で取得する条件など)

精神障害者保健福祉手帳は、精神疾患によって長期的に日常生活や社会生活に制約がある方が、様々な支援やサービスを受けやすくするためのものです。うつ病も対象となります。

  • 目的と役割
    障害のある人が社会生活を送りやすくするための支援ツールです。
  • うつ病で取得するための条件(概要)
    精神疾患のために日常生活や社会生活に支障があり、その状態が初診日から6ヶ月以上続いていることが主な条件となります。申請には医師の診断書が必要です。
  • 等級について(概要)
    症状の程度によって1級、2級、3級に分けられます。数字が小さいほど症状が重いと判断されます。
精神障害者保健福祉手帳の1級、2級、3級の等級による違いをまとめたイメージ表。各等級の状態の目安と、受けられる主なメリット(税金控除の大きさなど)が比較されている。3級の欄には筆者が該当することを示す記載がある。「自治体によって異なります」という注釈付き。
おりをりお
おりをりお

私は3級を取得しています!

3級の場合、税金の控除などのメリットはありますが、JRなどの交通機関の割引は対象外となるケースが多いです(※バスやタクシーなど、自治体によっては独自の割引がある場合もあります)。

等級によって受けられる支援に差があることは、事前に知っておくとよいでしょう。

2-2. 取得してわかった「生活を支えるメリット」【体験談】

手帳は「レッテル」ではなく「パスポート」

障害者手帳を持つと、社会から烙印を押されたような気がする…

そう感じる方もいるかもしれません。でも、視点を少し変えてみてください。

手帳は、あなたが抱える生きづらさを解消し、安心して社会に参加するための「パスポート」のようなものです。

精神障害者保健福祉手帳のイメージ図。「生きづらさを解消するパスポート」というタイトルのもと、手帳から税金控除、就労支援、施設割引、交通費割引といったメリットが広がっている様子を描いたイラスト。「レッテルではなく、あなたを守る権利です」というメッセージが添えられている

画像のように、手帳というパスポートを持つことで、様々な「権利」や「サービス」への道が開けます。

実際に私が取得して、「あ、これは生活が助かるな」と実感した具体的なメリットをご紹介します。

  • 交通機関の割引
    日常生活での移動が少しでも楽になることは、精神的な負担軽減になります
  • 税制面での優遇
    所得税や相続税などで障害者控除が利用できます
  • 就職面でのサポート
    就労移行支援やハローワークで、障害者向けの支援を受けられます
  • 一部施設で障害者料金が適用
    美術館や博物館など、さまざまな施設で障害者料金での利用ができます

残念ながら、私の場合は3級だったので、携帯電話料金の割引や交通機関の割引はほとんどありませんでした。

手帳の等級や自治体によって受けられるサービスが異なるため、事前に確認することをおすすめします。

2-3. 取得前に知っておくべき「デメリットと不安」【体験談】

手帳の取得を検討している方の中には、「障害者」となることに抵抗を感じる方も少なくないでしょう。

「自分は本当に障害者なのか」「周りからどう見られるだろう」といった不安や葛藤は、当然の感情です。

私自身は、作業療法士として手帳のメリットを理解していたため、この点での抵抗感はありませんでしたが、そう感じる方がいることは十分に理解しています。

そして、その不安は決して間違いではありません。

しかし、知ってほしいのは、精神障害者保健福祉手帳は、あなたが望まない限り、周囲に開示する必要は一切ないということです。

「障害者」というレッテルへの不安

手帳を持つこと=「障害者」として見られることへの抵抗感は、多くの人が抱く感情です。

しかし、手帳はあなたの心身の状態を公的に示すものであり、それによって「生きづらさを抱えているあなたに必要な支援を受けるための証明」に過ぎません。

手帳は、あなたの価値や能力を決めるものでは決してありません。

周囲への開示・説明の難しさ

「手帳を持っていることを、誰にどう伝えればいいんだろう…」と不安に感じる方もいるでしょう。

しかし、障害者手帳は、あなたが望まない限り、周囲に開示する必要は一切ありません。

会社への提出義務もありませんし、友人や知人、親族など、個人的な情報として誰に伝えるかは完全にあなたの自由です。 私も、必要な範囲でのみ開示しています。

更新の手間

手帳には有効期限があり、2年ごとに更新手続きが必要です。

そのたびに診断書を用意する手間はありますが、これは支援を継続するために必要なことと割り切るようにしています。

おりをりお
おりをりお

診断書ってお高いんですよね…

自立支援医療制度を利用している場合は、一緒に更新もできますよ。

自立支援医療制度についての記事はこちら!

実際に同時申請した時の日記はこちら!

手帳は「権利」であり「ツール」

手帳は、あなたの「弱い部分」を強調するものではありません。社会で生きづらさを感じている人が、必要なサポートを受けるための「権利」であり、「ツール」です。

この視点を持つことで、デメリットに感じる部分もポジティブに捉えやすくなります。手帳を持つことで得られる安心感は、あなたの生活の質を向上させ、回復を後押しする力になります。

3. うつ病で気力がない中でも「障害者手帳」を申請する具体的な流れとコツ

うつ病 障害者手帳 体験談

申請手続きは、ポイントを押さえてしまえばそこまで難しいものではありません。

ここでは「無理なく進める」コツをお伝えします。

3-1. 申請の流れと必要書類

自治体によっても異なりますが、基本的な流れは表の通りです。

精神障害者保健福祉手帳の申請手続きを5つのステップで示したフローチャート。1.主治医への相談、2.申請書の入手、3.診断書の作成依頼、4.必要書類の準備、5.役所への提出という流れがイラスト付きで解説されている。

画像の流れに沿って、いくつかポイントを補足しますね。

  • 【相談】主治医に伝える
    まずは診察の時に「手帳を申請したいです」と伝えましょう。初診日から6ヶ月以上経過しているかどうかの確認もしてくれます。
  • 【入手】申請書を手に入れる
    市区町村の「障害福祉課」などの窓口でもらいます。自治体によってはホームページからダウンロードできる場合も多いので、家から出ずに済むか確認してみましょう。
  • 【作成】診断書を書いてもらう
    病院で「手帳用の診断書」の作成を依頼します。作成には数週間かかることが多く、費用(数千円程度)も発生します。
  • 【準備】写真と本人確認書類
    手帳に貼る顔写真(縦4cm×横3cm)を用意します。写真館で撮る必要はなく、スマホで撮ってコンビニで印刷したものでOKです。あとはマイナンバーカードなどの身分証を準備します。
  • 【提出】窓口へ
    全ての書類を揃えて役所に提出します。郵送での提出を受け付けている自治体もあるので、窓口に行くのがしんどい時は聞いてみてください。

3-2. 【体験談】私が申請でつまずきそうになったことと乗り越え方

うつ病の症状で気力が落ちている時に、これらの手続きを進めるのは大きな負担です。

私も、書類の記入や集める作業に、何度も心が折れそうになりました。

書類作成のハードル

おりをりお
おりをりお

複雑な説明を読むのが辛い!

特に診断書を医師に依頼する際、自分の状況を正確に伝える難しさも感じました。

「小さなステップ」と「頼る勇気」

  • 「今日は申請書を用意するだけ」
  • 「明日は必要書類のリストを眺めるだけ」

このように、極限までハードルを下げた「小さな行動」に分解しました。一度に全てやろうとせず、少しずつ進めることで、何とか手続きを進めることができました。

家族や信頼できる人に協力を求めることも大切です。無理せず頼る勇気が、結果的に回復への近道になります。

医師への相談のコツ

主治医に「手帳の取得を検討しています」と切り出し、「日常生活で具体的に困っていること」を詳しく伝えることが重要です。

診断書には、あなたの生活状況が正確に反映される必要があるからです。

おりをりお
おりをりお

私は普段の診察から、伝えたいことをメモにまとめていました!

4. 障害者手帳は「ゴール」じゃない:回復と社会参加へのツールとして活用する

うつ病 障害者手帳 体験談

障害者手帳は、取得したら終わりではありません。

それは、あなたの回復を支え、社会参加を後押しするための大切なツールです。

  • 就労支援との連携
    障害者雇用枠での就職だけでなく、就労移行支援事業所や地域障害者職業センターなど、手帳を活かせる様々な支援機関があります。無理なく、あなたのペースで働く場所を見つける手助けになります。
  • 生活支援の活用
    必要に応じて、相談支援専門員などのサポートを受けることで、日常生活や社会生活における困りごとについて相談し、適切な支援に繋げることができます。
  • 「生きる意味」を見つける活動への活用
    手帳によって得られる安心感や、利用できるサービス、広がる選択肢は、あなたが「好きなこと」に挑戦したり、社会との繋がりを再構築したりするための土台となり得ます。これは、あなたの「生きる意味」を再発見するきっかけにもなります。
  • 継続的な医療とケアの重要性
    手帳取得後も、主治医との連携や、日々のセルフケアを継続することが、安定した生活を送る上で何よりも大切です。

さいごに:手帳は「あなたの頑張り」の証

障害者手帳を持つことは、決してあなたの「弱さ」を示すものではありません。それは、あなたがうつ病という困難と闘い、「生きづらさを解消するために行動した証」です。

この体験談が、あなたがうつ病での障害者手帳の取得を検討する上で、少しでも不安を解消し、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

精神疾患を抱えている人が頼れる制度一覧をまとめた記事もあります。

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