
消えてしまいたい…

自分なんていない方がいい!
うつ病の療養中、この「希死念慮(きしねんりょ)」という波に飲み込まれると、それが自分の偽らざる本心のように思えてきますよね。
でも、あえて断言させてください。
その「死にたい」という気持ちは、あなた自身の意志ではありません。
それは、うつ病という病気が脳に見せている「幻(症状)」にすぎないのです。
今日は、過去の私の日記を振り返りながら、「死にたいと思っている自分は、本来の自分ではない」という事実と、そこから抜け出すための具体的な対処法についてお話しします。

前回は「3歩進んで2歩下がる」ことについて書きました。
【過去の記録】夕方に訪れる「魔の時間」と、思考の歪み
これは、私がまだ体調の波に翻弄されていた頃(2022年4月)のブログ日記です。
一般的にうつ病は「朝がつらく、夕方楽になる」と言われますが、当時の私は全く逆のパターンで苦しんでいました。
(過去の日記より引用)
朝5時か6時に起きて、朝ごはんを食べるときは結構元気なんですよね
二度寝してお昼に起きて、お昼ご飯を食べる時も比較的元気なんです
その後にガクッと来ちゃうんですよね
体は微熱があるみたいにしんどくて、心はなんかもやもやしてて、その状態がその後1日続きます
普通うつ病の日内変動は、朝調子悪くて夕方に良くなるっていうのが定説なんですけどね…
(中略)
とうとう昨日希死念慮さんが来てしまって…
Twitterに吐き出しました
悲しい、悔しい、なんで、無力感、不安、希死念慮
でもこうやって書き出すと、またかって思う冷静な自分もいる
コントロールできない病気なんだから仕方ないんだよね
だから私の人生もこれで仕方ない
諦めたいけど諦められない(中略)
朝になって冷静に考えた時に思ったのは、
昨日改めて思ったのは、ネガティブモードになると驚くほど視野が狭くなること
「希死念慮=病気だから仕方ない=人生も終わり」
今の安定した状態だとこんな発想にはならない双極性障害の躁状態も「本来の自分じゃない」ってよく言うけど、うつ病のうつ状態も「本来の自分じゃない」のかもしれない
体が鉛のように重くて動かない時は
朝がつらいタイプの方へ。心のSOSが体に出ている時は、気合で起きようとせず「道具」に頼ってください。
OTの視点で選んだ、脳を覚醒させるための便利グッズをまとめました。
思考の「沼」と、本来の自分とのズレ
この日記の中で、当時の私は「うつ病特有の思考の癖」について、こう分析しています。
(過去の日記より引用)
うつ病でネガティブになっていると、死にたいと思うと
とどんどんネガティブにハマっていくんですよね…
きっとここが普通の人とうつ病の人の違いなのかなと
うつ病の「病的」なところなのかなと
「死にたい」は病気が見せる幻
普通の精神状態であれば、辛いことがあっても「でも仕事があるし」「家族が悲しむし」と、どこかでブレーキがかかります。
しかし、うつ病の真っ只中にいると、「トンネル視(視野狭窄)」といって、思考の視野が極端に狭くなります。
「自分は不要な人間だ」という極端な結論に最短距離で突っ込んでしまい、それが「真実」だと思いこまされてしまう。
これが、うつ病の最も恐ろしく、病的な部分です。
でも、日記の中で私はこうも書いています。
双極性障害の躁状態も「本来の自分じゃない」ってよく言うけど、うつ病のうつ状態も「本来の自分じゃない」のかもしれない
ハイテンションな躁状態が「病気の症状」であるように、死にたいと思ううつ状態もまた、脳のバランスが崩れた「症状」であり、あなたの本心ではありません。
なぜ私たちは「自殺」を止めたくなるのか
日記の後半で、当時の私はこんなふうに綴っていました。
(過去の日記より引用)
フォロワーさんが希死念慮で苦しんでいる時に、絶対止めたいと思ってしまうのはここに理由があるのかなと思います
きっと普段はそう思わないだろうし、思っても実行はしないだろうし…
普通の状態では自殺を実行しようとしない人は、きっとうつ状態で自殺してしまったら後悔してしまいそうで
だけどうつ状態で死にたいと思ってしまうことは事実だから、そこがまた難しいところ
この言葉、今読み返してもハッとさせられます。
私たちが誰かの死を止めたくなるのは、「元気な時のあの人なら、絶対に死を選ばないはずだ」と知っているからなんですよね。
もし今、あなたが死にたいと思っていたとしても、それは「うつ病という病気」があなたを殺そうとしているだけで、あなた自身が死にたいわけではないはずです。

だから、どうか病気に負けないで、嵐が過ぎるのを待ってほしいのです。
原因がわかれば、対策もできる

これは自分の本心じゃなくて、病気の症状(身体的なエラー)なんだ
そう気づいた当時の私は、具体的な対策を立てていました。
(過去の日記より引用)
そうと分かれば対策も考えられます
まず似たような状態になったら、頓服を飲んで様子をみてみる
精神的につらくて体にきてるなら、おそらく頓服は効果抜群じゃないかと
そして頓服で落ち着かせられたら、薬に頼らない方法を検討する
とはいえその状態に入ってしまうと気力という気力がなくなってしまうので
まだ無理はせずに自分を大切にする行動ができればいいかなと思ってます
あったかい飲み物を飲むとかね
まずは「薬」に頼っていい
精神的な辛さが体にまで出ている時は、気合でなんとかしようとせず、まずは頓服(抗不安薬など)を飲んで物理的に脳を落ち着かせるのが正解です。
「薬に頼るのは弱いから」なんて思う必要はありません。風邪で熱が出たら解熱剤を飲むのと同じことです。
0.1歩だけの自分への優しさ
薬が効いて少し落ち着いたら、本当に小さなことでいいので、「自分を大切にする行動」をとってみてください。
うつ状態の時は、音や光、肌に触れるものに対して敏感になる「感覚過敏」が出ていることが多いです。
だからこそ、温かくて重みのある毛布で体を包んであげたり、五感を守ってあげるケアが驚くほど効きます。
私が実際に救われた「感覚を守るためのグッズ」や「対処法」は、こちらの記事にもまとめているので、もし少しだけ読む元気があれば眺めてみてください。
今、「死にたい」と思っているあなたへ。その感情は、あなたの本心ではありません。
本来のあなたが戻ってくるまで、薬でも温かいお茶でもなんでも使って、ただ今日をやり過ごしてください。
生きてさえいれば、必ず「まあ、生きててもいいか」と思える日は戻ってきますから。
今、自分はどこにいるんだろう?
「死にたい」と思うのは、回復の過程でエネルギーが戻ってきたからこそ起きる「揺り戻し」かもしれません。
今の自分の立ち位置を確認するために、こちらのロードマップも読んでみてください。
【つらい時の相談窓口】
もし今、どうしても辛くて消えてしまいそうな時は、ひとりで抱え込まずに専門の窓口に声を届けてください。









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