作業療法士としての「やりがい」:ある一人の利用者さんとの出会い

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作業療法士としての「やりがい」:ある一人の利用者さんとの出会い 休職2ヶ月目
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この記事を書いた人
おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

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休職期間が長すぎて、自分が前の仕事に戻りたいのかわからなくなってきた…

自分がやりたい仕事ってなんだっけ…

休職中ってつらい期間が長すぎて、目標を見失ってしまうことがありますよね

私もただただつらい時間を過ごしていたのですが、ある時ふと忘れていた自分の目標を思い出しました。

今回は、その時の日記を振り返ります。

この記事が、仕事のことで悩んでいるあなたを励ませるかもしれません

おりをりお
おりをりお

前回は精神科受診の様子をまとめました!

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忘れられない、最期の瞬間

おりをりお
おりをりお

一部個人情報があるので、フェイクを入れています。

私は高齢者施設で、作業療法士として働いていました

作業療法士って何?という方もいると思います。
ここではざっくり「体も心もリハビリする人」くらいの認識でいてもらえれば大丈夫です!

なぜ急に思い出したかというと、私の祖父がそろそろ危ない感じがしているからです

人づてに状況を聞いているので詳細はあやふやですが、まあ今年中だろうなという感じです

高齢者施設で働いているので、今まで担当させていただいた利用者様や、担当でなくても関わりがあった利用者様など、数十人はお見送りしてきました

毎回毎回どこかのタイミングで私は泣いちゃうんですよね…

今までしてくださった事とかお話してくださった事とか、一気に思い出されてしまって…

作業療法士として4年働いていますが、この瞬間ばかりは慣れないし慣れてはいけないと思っています

祖父にもとうとうその瞬間がくるのかと思った時に、ある1人の方を思い出しました


その方は、ギターを数十年弾いてきた認知症のある方でした

ここではAさんと呼びましょうか

認知機能が低下し、当時1年目の私に担当が変わった時には、なんとか1曲のうちの2フレーズだけ弾ける状態

興味関心を示す事自体減っていましたが、ギターを見ると笑顔になり、自ら手を伸ばされていました

元担当
元担当

出来るだけ長く、ギターを使った活動を続けて欲しい

元担当からの引き継ぎで、このように言われていました

私はギターは未経験でしたが、他の音楽経験は長く絶対音感もあったので、なんとか2フレーズ弾けるようになりました

それからすぐにAさんは ギターを弾けなくなりました

チューニングすらままならなくなりました

ですが私が弾くと、

Aさん
Aさん

そうそう、合ってるわよ

Aさん
Aさん

ここの音は違うね

と笑顔で教えてくれました


そして数ヶ月後、Aさんは危篤状態になりました

私がお部屋に行くと、Aさんは顔をしかめ苦しそうにベッドの柵を握りしめ、唸りながら肩で呼吸している状態でした

ご家族の方にいつも通りの介入をして欲しいと言われ、ギターを弾きました

おりをりお
おりをりお

Aさん、合ってますか?

と尋ねると、パッとこちらを向いて

Aさん
Aさん

うん、合ってるわよ

と、普段と同じ笑顔で話してくれました

私もご家族もびっくり!

さっきまであんなに苦しそうだったのに!

その後も何回かギターを弾いて

おりをりお
おりをりお

また来ますから、ギター教えてくださいね!

と言ってお部屋を離れました

その2時間後に、Aさんはご逝去されました

その後ご家族にお会いした時、

ご家族様
ご家族様

ありがとうございました
最期にあんな笑顔が見れて…本当にギターが好きな人だったから…
Aも幸せな最期だったと思います、本当にありがとうございました

と、とても感謝してくださいました


この時、私が高齢者施設で働こうと思った理由が

「昔からいじめられていて辛かったから、最期くらいは幸せになりたい」だったことを思い出しました

この時から、私の作業療法士としての目標は「最期の瞬間に幸せだったと思えるようにお手伝いをすること」となりました

この目標、体も心もリハビリが出来る作業療法士ならではだと思うんですが、どうでしょう?

だけどこれがまた難しいんですよね…

なぜなら答え合わせが出来ないから

亡くなった方に「幸せでしたか?」って聞けたら1番いいんですけどね

そういうわけにもいかない(笑)

でもこの目標を変えようとは思いません

私だってそうやって生きたいもん

今、私が作業療法士として目指すこと

この経験は、私に「作業療法士としての目標」を明確に示してくれました。

それは、「最期の瞬間に『幸せだった』と思えるように、お手伝いをすること」です。

人生の終盤にあっても、その人らしさや心の安らぎを支えるリハビリテーション。

たとえ答え合わせができないとしても、あの瞬間に見せてくれたAさんの笑顔が、私の目標が間違っていないことの「答え」なのだと信じることができました。

うつ病で休職中の私にとって、この目標は復職への大きなモチベーションになりました。

そして復職した今も、揺るがない目標となっています。

心が沈んでいる日も、あの日の目標を思い出すたびに「この仕事には自分にしかできない、特別な価値がある」と、再び前に進む勇気が湧いてくるんです。

がんばりすぎて疲れたあなたへ

あなたには、人生や仕事で大切にしたい目標はありますか?

もし今、見つからなくても大丈夫です。

私たちが焦りを感じるのは、「誰かと比べてしまう」からかもしれません。

でも、あなたはあなたのペースで少しずつ回復しています

あなたの心の中にある、小さな「好き」や「大切にしたいこと」に耳を傾けてみてください。

それがきっと、ゆっくりと回復に向かう道しるべになってくれるはずです。

このブログが、あなたの「小さな前進」を感じられる場所になったら嬉しいです。

一緒に、ゆっくり進んでいきましょうね。

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