「復職できない」という不安。うつ病休職初期に私が感じたこと

※本記事には、一部アフィリエイトリンク(PR)が含まれます。

「復職できない」という不安。うつ病休職初期に私が感じたこと おりをりおのうつ病闘病記録
この記事を書いた人
おりを りお

うつ病になった作業療法士。障害者手帳、年金は3級。
うつ病と診断されて休職、退職、復職した経験を、当時の日記からブログに起こしています。
また、作業療法士の知識を生かして、精神疾患のある方やそのご家族向けの情報をまとめています。

おりを りおをフォローする

こんにちは、おりをりおです!

いつになったら復職できるんだろう

本当に社会に戻れるのかな?

うつ病で休職していると、このような漠然とした不安に襲われることがありますよね。

私自身も、休職してまだ1ヶ月も経っていない時期に、すでにその真っただ中にいました

体が動かず、気持ちばかり焦る日々。「このままでいいのだろうか?」と先の見えないトンネルの中にいるような気分になることも。

今回は、そんな「復職できない不安」と戦っていた当時の私の心境を日記から一部抜粋してご紹介します。

もし今あなたが同じような不安を抱えているなら、あなただけじゃないと知ることで少しでも心が軽くなれば幸いです。

前回は、うつ病で音楽が聞けなくなったことを書いています。

休職初期のリアル:3歩進んで2歩下がる回復と焦り

これは、休職中の私がつけていた日記の一部です。当時のリアルな心境が、今読んでも痛いほど伝わってきます。

今日もなぜか体が動かず だらだら横になって過ごしていました…

最近ちょっと動けるようになったと思ってたんだけどな…

3歩進んで2歩下がるって こういうことなのかなって思ったり

まあなるようにしかならないから 気長にいくしかないと 自分に言い聞かせてます(笑)

今の私はとてもじゃないけど復職できる状態にないので仕方ないかもしれませんが

復職した自分を全く思い描けないんですよね…

いずれ障害年金を受けるとしても初診日から1年半後から申請できるので、私の場合は後1年はかかります

あと1年ずっと休職しているようなのかな…と思うと少しへこみます…

「ちょっと動けるようになった」と感じた直後に、また体が動かない。

そんな状況は、休職して間もないにもかかわらず「自分は本当に回復しているのかな?」という大きな不安に繋がりました。

良くなっているはずなのに、また元に戻ってしまう。あの時の私にとって、それはまさに「3歩進んで2歩下がる」ようなもどかしい感覚でした。

「復職した自分」を全く描けない不安の正体

体調が少しずつ安定してきたはずなのに、どうしても「復職した自分」を全く思い描けないという壁にぶつかっていました。

毎日、漠然と「このままでいいのだろうか?」という問いが頭の中を巡ります。

先の見えないトンネルの中にいるような感覚。いつになったらこの休職生活が終わるのか、そもそも本当に社会に戻れる日が来るのか。

具体的なイメージができないからこそ、その不安は底なし沼のようでした

あの頃は、将来の展望を考えること自体がとてつもないエネルギーを必要とする作業だったんです。

おりをりお
おりをりお

先のことを考えれば考えるほど、不安は大きくなりました

長期化する療養と金銭的な心配がもたらす心の重荷

休職期間が約1ヶ月と長くなるにつれて、もう一つの大きな不安がのしかかってきました。それが、療養の長期化とそれに伴う経済的な視点です。

当時私はまだ傷病手当金を申請していませんでしたが、いずれ受給することを考えていました。

傷病手当金は給与の約2/3を支給してくれます。

傷病手当を打ち切って復職した場合、以前の時間の2/3は働かないとかえって収入が減ってしまうことになります。(例:フルタイム週40時間なら約24時間/週の勤務が必要)

おりをりお
おりをりお

こうやって考えると復職って難しいな…

さらに、いずれ障害年金を受けるとしても初診日から1年半後から申請できるため、私の場合は後1年はかかるという状況でした。

そう考えると、心の奥底がずしんと重くなり深く落ち込んでしまうことがありました

病気を治すには時間がかかると頭では理解していても、終わりが見えない状況はやはり精神的な負担が大きかったんです。

まるで、出口のない迷路をさまよっているような気持ちになることもありました。

不安との付き合い方:揺れる心と現状の受容

そんな「復職できない不安」と戦っていた当時の私が、自分に言い聞かせていたことがあります。

「まあなるようになるしかならないから、気長にいくしかない」

「まだ先の話だから!今考えたって仕方ない!とは思ってもいずれ直面するし」

これは、無理にポジティブになろうとしたのではなく、不安でどうしようもない時にこれ以上深みにハマらないための、私なりの思考の切り替え方でした。

まだ休職して間もない時期だからこそ、先のことを考えすぎずに「今は今」と割り切ろうとしていたのだと思います。

そして、今の私が当時の自分に伝えたいのは、まさにその「気長に」という感覚こそが回復への鍵だったということです。

焦って無理に前に進もうとするのではなく、体が動かない時は「今日は休む日だ」と割り切り、回復の波に身を任せること。

それが結果的に未来の復職に繋がる大切な第一歩だったと、今ならはっきりと言えます。

まとめ:休職初期の不安と回復の現実

うつ病の休職初期は、心身の回復に波があり、「3歩進んで2歩下がる」ような状態が続くことがあります。多くの人が私のように「復職できないのではないか」という漠然とした不安になります。

また、「復職した自分を全く思い描けない」という状態は、休職期間がまだ短くても起こりうる、うつ病療養中の一般的な心の動きです。

未来のことを考えすぎると、不安になります。

「なるようになる」と割り切り、焦らずに自身のペースで回復の波を受け入れることが、回復への近道だと実感しました。

noteでも休職中の不安について取り上げているので、読んでみてくださいね!

📓「この不安、私だけ?」休職中の心が、そっと軽くなる3つの気づき

コメント

タイトルとURLをコピーしました